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俺と同じ翡翠の目と赤髪、俺より少しだけ背が小さくて、とてつもなく綺麗な女性。
彼女と目が合う。
「お、おはようセラ」
とりあえずまずは朝の挨拶をするべきか?
今が何時なのかも知らないが、俺は寝起きなのでおはようでいいだろう。
セラは一瞬硬直して、そしてすぐにその目を潤ませた。
「ルイ…」
彼女はそのまま俺の体に抱きつく。
「うわっ…」
フラフラな俺はその拍子にバランスを崩して転んでしまう。
「あ、ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
俺の上に乗っかる形になってしまったセラは、心配そうに俺を見ていた。
「あ、あぁ全然平気なんだけど、体に力が入んなくて…」
「そうかもしれませんね。力の覚醒を連続で使ったのですから、無理もありません」
倒れたままの俺の上に乗っかって、優しい笑みを浮かべるセラ。
「でも、本当に良かった…。無事で…」
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