58人が本棚に入れています
本棚に追加
これは私の友達Kが体験した話です。
それはKが高校の野球部の合宿で○県の山奥にある旅館に行った時のこと。
その日は合宿最終日で、皆練習でくたくたに疲れ、すぐに床につきました。
Kは夜中ふとトイレに行きたくなり目が覚めました。
大部屋の中で何人かの部員と雑魚寝しており、Kは皆を起こさないようにそっと部屋を出ました。
トイレは部屋を出て廊下を突き当たり右に行った所にあり、Kは暗闇の中トイレに向かいました。
床は古く、歩くと足音が低く響き、案の定Kの足音も廊下に響き渡っていました。
なんか気味が悪い足音だなと思いながらも、トイレに向かうK。
廊下の中腹まで来た所でKはふと足を止めました。
その途端、嫌な音が廊下に響き渡りました。
後ろから足音が近づいてくる。
きっと誰かが自分と同じようにトイレに起きたのだろう、そう思いKは振り返り足音の方を見ました。
しかし……。
そこには人影はなくただ旅館のスリッパが二つ、置かれていただけでした。
気づくと足音も消えており、なんだ気のせいかとKは再びトイレに向かいました。
その途端、またギギィ~と後ろから足音が。
最初のコメントを投稿しよう!