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これは私の友達が体験した話です。
私の友達Yは幼いころから霊感があり、よく霊体験をしていました。
それはYが18の時のこと。
いつものように夜眠っていると、Yはふと目が覚めました。
そして、すぐにYは「ああ、またか」と近くに霊がいるのに気づきました。
その時例のごとく彼は金縛りにあっており、目しか動かすことができませんでした。
金縛りはよく体験していたので、彼はそれほど取り乱したりはしませんでした。
ただ、その時はいつもよりやばいと直感で感じていました。
何がやばいかというとYの体の上に何かが乗っていたこと。
彼は一瞬「それ」を見てしまったのですが、部屋が暗くてよく見えませんでした。
すぐに目を閉じるべきなのに、「それ」を見ることしかできない状態が続き、次第に声が聞こえてきました。
始めは「クスクスクス」という泣き声だったそうですが、次第にその声は大きくなり、だんだん彼の耳元に近寄ってきました。
そしてその声が耳元まで来た時、泣き声と思っていた声がなんだかわかったそうです。
それは……「クスクスクスクス!」という男の笑い声で、気が狂ったように笑い続けていました。
同時に、Yは恐怖を覚え必死に金縛りを解こうともがきました。
すると、体の上に乗っていた影が徐々に近づいてきてYの体の中に入ってきたのです。
その途端、Yの口から大声でその男の笑い声が響き渡りました。
Yはこのまま意識を失ったらやばい、そう思い必死に抵抗しついに笑い声を抑えある名前を発しました。
名前は覚えていないそうですが、その名前を口にした途端、笑い声は消え、黒い影がYから消えました。
今でもYはその時のことを鮮明に覚えているそうです。
あの時口にした名前は、きっとあの男の霊の名前だったのかもしれいないと。
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