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これは私の友達Cさんが体験した話です。
Cさんは最近誰かに見られている気がすると言って、しばらく彼氏の家に住んでいました。
しかし、いつまでも彼の家にいる訳にもいかず、ある日自分のアパートに戻ることを決めました。
もう大分経ったし、あの毎日のように感じていた嫌な視線もなく、無事アパートにつきました。
Cさんは部屋に入る前に再度、怪しい人影はいないか辺りを確認してから持っている鍵で部屋の鍵を開けました。
しばらく部屋を空けていたので、掃除でもしようかと考えながらドアノブを引くと。
ガガン!
という鋭い金属音が響きました。
いったい何かとCさんは驚きながら、その音の正体を探りました。
すると、ありえないものが目に入りました。
それは内側からチェーンがかけられており、さっきのするどい音はそのチェーンが引っ張られる音だったのです。
Cさんはすぐに何が起きているか悟り、即座にその場から逃げ出しました。
何故、内側からしか掛けられないチェーンが掛けてあったか。
Cさんはその日に警察を呼び、部屋を調べてもらいましたが、誰も中にはいませんでした。
ですが、不可解なことに部屋には彼女の物ではない無数の髪の毛と、指紋が発見されたとのことです。
それからCさんはすぐに大家に話し、部屋を出て行ったそうです。
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