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「入ります。」
「朱音、こんなの理不尽だよ!」
「それは分かってる。でも、選択肢ないし、これが一番良い選択じゃん。」
「・・・僕のせいだね。ごめんね、朱音。」
泣きそうな顔をして俯く緑の頭を撫でる。
「俺はあの時の選択を後悔してないし、能力に目覚めたお陰で助かった。だから、気にすんなよ!」
なっ?と言えば、うんと頷く。
それに安心して俺はサインをした。
「これでいいですか?」
「はい、大丈夫だよ。」
紙を確認して姫咲えみるが受け取る。
「あ、あのっ、僕にもください!」
「緑!?でも、お前戦いは・・・。」
「僕は朱音だけに責任を負わせたくないんだ。怖いけど大丈夫。一人じゃないから。」
渡された紙に戸惑いなく、サインする緑。こうなったら止められない。仕方ないなと息をついた。
「仲間が増えてえみる嬉しいっ(駒が増えたな、一気に。)」
「・・・よろしくお願いします。」
副音声には聞こえないフリをして、俺は頭を下げる。もしかしたら、とんでもない人に従う事になったかも知れない。
(悪い事は起きませんようにっ!)
その願いは、無意味だったとすぐに実感しました。
終わり
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