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「ごめんね~?飼ってやれなくてぇこんなむさい男と二人暮らしなんて嫌だったでしょ?」
「おい!!いい加減にしないと猫ごとす巻きにして川に捨てるぞ!!」
「チミはなにも悪くないでしょ~?」
「ニー~~」
「あ、うん、悪い。チミはなにもしてないもんな……」
「何よチミにはやさしいじゃない」
「そりゃこいつは賢いし働き者だからな、猫なのがおしいぐらいだぜ」
たゆねは猫を持ち上げてじろじろと観察した。
「確かにそうだね~?拾ってきたときもものすごく感謝してたみたいだけど、いっつも陵汰が帰って来るくらいの時間たいは門のところで待ってるもんね~?」
「あぁ、お前より数倍頭はいいだろうな」
そうゆうとたゆねは猫を下ろして少しむくれて見せた。
ふと、自分の足元の猫に目をやって見る
「フニャ~♪」
……酔ってる?臭いにあてられたのか?
……クス、
「あっ陵汰ひとり笑い~♪」
「うるせ~な、さっさと帰れよ」
「いいの~?せっかく差し入れもってきてあげたのに~?」
そうゆうとたゆねは何だか重量感たっぷりな重箱と、猫かんがいっぱい入った袋を掲げてきた
「すみませんでしたお姉様……」
ペコリ
「にゃーー」
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