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ふぅ……。
3日分はあるだろう重箱の中身をすっかり食べ終えてもうこれ以上入らないだろう胃袋を抱き抱えながら横になる。
「あ~~。あいつもたまには良いことすんなぁ~これで2日はなにも食べなくてすみそうだ、お前も猫かん3つなんて贅沢は今日限りだと思え~?」
オレの隣で仰向けに幸せそうな表情でスヤスヤ寝ているこいつの胃袋も、猫かんの食べ過ぎでパンパンだ。
……はぁ、眠い……。
……チリン。
チミ?ふと目が覚めた、時計の針を見るともう夜の7時を指していた。
あぁ、やっぱり寝てたか…。
「ふぁ~~」
思いっきり伸びをしたあと、さっき食べた重箱を台所でぱぱっと洗ってからテレビをつけた。
……ん?
何かが足りなかった。何だろう……そうだ、猫がいない!?
そこらじゅう探し回った。
あいつがいつもいる所。
何回見ても見つからないふとドアを見ると少し開いている。
外か……!?
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