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例えば、亡くなった家族の写真や肖像画。
大事にしていた、物。
もしくは、亡くなって間もない死体…
僕たちはそういった物に生前の思い出を元にした魂のコピーを込める。
たまには、愛玩にしたい等と人形を持ってくる客もいるけれど、そういった物に込める魂は、ただの想像物に過ぎないから、飽きたら捨てられるなんて事もあるらしい。
ただ、僕らはそこまでは責任をもたない。
一度、魂を込められた物には、どんな物であれ戸籍が作られる。
国から、一個人として認められてしまう。
故に、捨てられたとしても後は自由意思。
あくまでも、僕たちの仕事は魂を込める事。
国の人口が減少し、応急処置的な方法として作られた『人口対策組織』の所属となる、れっきとした国家資格。
僕たちの仕事は『ソウルドリーマー』
魂の修理屋だ。
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