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ユノ「チャミ、今日がお前の初仕事だな」
僕の店には、僕を含め『ソウルドリーマー』が3人いる。
とはいえ、僕は今日が初仕事で兄さん達と同じ人数に数えていいのか迷うけど…
シア「いい魂修理屋になれよな。」
チャミ「大きなお世話です」
シア「なんだよ!俺だってーーー!」
チャミ「はー…わかってますよ。すいません」
シア「ならいい!」
チャミ「はー…」
『シア』
彼は造られたコピー品。
って、言ったらミキに怒られるかな?
シアはミキ兄さんの恋人で、随分前に事故にあった。
悲しみに堪えられなかったミキ兄さんは、死体への魂修理をした。
それ以来、この店で兄さんに愛されながら暮らしている。
年齢が僕より上なのを何かと強調したがるので、たまにうっとーしい時があるけど…もともとは優秀な『ソウルドリーマー』だった事もあって、頭が上がらない。
ミキ「悪いチャミ。シア、駄目だろ?店に出てきたら」
シア「ちぇっ。部屋にずっといたら固まりそうだよ…」
ミキ「…頼むよ…シア」
シア「ごめん。冗談だよ。じゃ、チャミ頑張れよー!」
シアは奥の住居へ消える。
ミキ「まったく、まだソウルドリーマーのつもりなんだから、あいつは」
ユノ「(笑)まぁ、前からじっとしてるタイプじゃないしな」
ミキ「ホントにまいるよ(笑)」
…のわりには、和やかに話してるミキを見てると、シアは愛されてるんだなぁと感じる。
魂修理をして、商品(魂)をお客さんに引き渡す時も、今のミキと同じように和やかな表情を目にする事がある。
そんな時は、見てるこちらもなんだか幸せな気持ちになる。
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