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目覚ましがなって眠い目をこすりながら
起き上がって目覚ましを止める
ヒゲを剃って顔を洗って歯を磨いてスーツに着替える「朝御飯はいらない。」君と暮らすようになって僕にもうつった習慣
きっと夫婦が似てくるというのはこういうことだろうもう君と一緒にはいないけれど
トイレにはいって新聞を読む
君はよく汚いと怒っていたけど
雑誌を持ってお風呂にはいる君を僕は許せなかった
そろそろ行かなきゃ電車に遅れる
君の声が聞こえた気がして手渡されることのない靴べら
もうされることのない行ってらっしゃいのキス
誰もいない家に響く寂しい時計の音…
なんでもない毎日が
ああこんなにも素晴らしいと
思えるようになったのは
そう、君がいたから
だからありがと
今日も君を想うよ
君の姿が色褪せないように君の居たあとを確かめながら
もう君とはいられないけど、僕はもう少しここにいるよ
君の居た証を消さないように君をずっと想っているよ
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