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「…………うわあ、君そんな趣味があったんだね…」
「違うからね!?」
「いや、ぼくは別にいいんだよ関わらないからというか関わりたくないからさ。でもネクロス中に広まったら君が困るよねって話」
「本当に違うからそんな冷たい目で酷い事言わないでええっ!!」
なんか涙目になっててきもいからそろそろ止めてやろ。
「と、まぁ冗談はこの辺にして」
「冗談だったの!?君本当にそれっぽいから止めてよ!!」
自分でも分かってるよ馬鹿野郎。
………で。
「どうしたのそれ」
猫耳という、人体から生えるなんてまず有り得ない物体を指差しながら言う。
「これなんだけどね……朝起きたら何故か分からないけど生えてて…。どうしたらいいかなぁ…」
本気で落ち込んでいるアルケイン。
まぁ確かにその姿じゃ色々困る。
戦場には出れないどころか部屋からも出れない勢いだ。
それに、上司として無いだろ、その格好。
「…メリ様に言ったら?」
暫く考えて思い付いた案を口に出すと、アルケインは元々悪い顔色を更に悪くした。
「む、無理だよ!絶対馬鹿にされるもん!!それ以前に解剖されるかも…!」
「むぅ」
確かに。
ぼくとしても一応上司だから切り刻まれるのは見たくない。
ていうか否定出来ないのが怖いよメリ様。
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