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…で。
やってきましたネフィーの部屋。
「アキ君が最初入ってよ…」
「えー…しょうがないなぁ…。ネフィー、入るよー」
アルケインに軽く押されたので若干イラッとしながら、一応ノックをしてから扉を開けた。
しかし室内には誰もいなかった。
「あれ?おーいネフィー?」
「……アキ、か?」
小さく聞こえたその声は、ベッドの上の盛り上がりから発せられた様だった。
まさかとは思うが、一国の王が引きこもり…?
いやいや無い無い。
「何があったか知らないけど、緊急事態だからめくるよ?」
「やっ止めろ!余の方が緊急事態なのだ!!」
何か言ってるけどあえて無視←
ネフィーが包まっている布団に手をかけ、一気にめくりあげた。
するとそこには、アルケイン宜しく猫耳の付いたネフィーがいたのだった。
「みっ…見るなああああ!!」
「あ」
ズバッコロコロ。
ネフィーは真っ赤な顔で近くにあった剣を抜き放ちアルケインの首を落とした。
咄嗟の事で反応が遅れたぼくは、なんとも間抜けな声を出して転がる首を見るしかなかった。
「アキ君酷いよ!阻止してくれるってさっき…!」
「ごめん、早すぎて無理だった」
「く、屈辱だ…アルケインなぞにこんな姿を見られるなど…」
「こっちも酷い。…って、それどころじゃ無いんですよぉ!僕もなんです、猫耳!!」
「何…!?」
勢いよくアルケインを見たネフィーは、なんとも微妙な表情で言った。
「あー…何と言うか…余の方がまだマシだな」
「やっぱり気持ち悪いんですね僕」
「いや単体ならいいけど」
と、よく分からないフォローを入れている場合じゃなかった。
ネフィーに治す方法知らないか一応聞いてみないと。
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