先輩の気持ち。

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そして1週間後の放課後。 久しぶりに高瀬くんが音楽室にやってきた。 「詞できた?」 「あぁ。高瀬くん-…うん。一曲だけだけど。」 私がそう言うと、高瀬くんはちょっと考えて口を開いた。 「ちょっと歌って」 「えぇ-!!? …まぁ…今日だけだからね?」 私はギターをだして、新しくつくった曲を弾き始めた。 普段は、こんな風に素直に弾かない。 けど、作詞する勇気をひきだしてくれたのは高瀬くんで。 この曲をそんな高瀬くんに聴いてほしかった。

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