始まり

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佐藤龍「さとうのぼる」の場合 「暇だなぁ…」 そんな独り言を呟きながら俺はベッドに横たわっていた。 すると…いきなり携帯が揺れ動いた。 「誰からだ?」 俺はおもむろにメールを見てみた。 《佐藤龍様、クイズに参加しますか?しませんか?》 「…なんだこりゃ?」 一瞬イタズラメールかと思ったのだが…退屈だったため、そのイタズラに引っかかる事にした。 《参加してやるよ》 すると、すぐに返事がきた。 《参加ありがとうございます。では次のアンケートにお答え下さい》 「意外と凝ってるなぁ」 俺はなんの躊躇もなくアンケートに答えた。 そして全てを答えてから送信をしたら。 《アンケートを答えて下さりありがとうございます。場所は貴方の町にある壊れた工場で、日時は今週の土曜朝9時半です。お待ちしております。》 「壊れた工場?…もしかして港の方にある岩高水産工場の事か?」 そんな事を考えながら、メールを見つめて。 「まぁ退屈しなくてすむかもな」 不敵な笑みを浮かべながら。 「楽しみだなぁ…」 そのとき、佐藤龍は身の毛も逆立つような思いをすることは思いもしなかった。
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