始まり

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佐藤龍 3月10日午前9時 俺は開始時間より早くついていた。 だが俺よりも早くついているやつもいた。 「お前もこのクイズに参加するのか?」 話しかけてみたが無視された。 「ちっ…シカトかよ」 多少イライラしながら時間がくるのを待っていたら他にも色んなやつらがきた。 「あんな小さいガキもクイズに参加するのか?」 見るからに小学五年生ぐらいの女子や男の子それ以上に小さい子もきた。 「どうなってるんだ?あんな小さいガキ共と一緒にクイズするのか?」 俺は言いようのない妙な不安を感じた。 何かおかしい…こんな年代がバラバラのやつらでクイズしたら普通に小学生達には不利だ…。 「本当にこれはただのクイズなのか?」 そう言いながら目線をずらした時にある人物に気付いた。 黒田和樹だ…同じ学校のクラスメートだ。 俺は駆け寄り肩をたたいた。
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