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「すごいよ、神田さん。これは今世紀において最も素晴らしい発明じゃないですか!?」
「いやあ、私でも心底ビックリしましたよ。こんなに上手くいくことがあるんだなあ、ってね」
テレビから洩れ出す言葉に興味が湧き、体を起こしてベッドの上に座って画面を見た。
今俺も心底ビックリしている。なぜならその神田さんっていう人は、俺の通う高校で生物を教えている理科の教師だからだ。一体全体、何を発明したんだろう？
「もしかしたらノーベル賞取れるかもしれませんよ」
「いやあ、えっと…。どうでしょうね。ははは」
「ではそろそろお時間ですね。神田さん、ありがとうございました」
ああ、終わっちゃったか。結局何を発明したか知ることはできなかった。
明日、生物の授業あるし、その時に訊いてみようか。
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