297人が本棚に入れています
本棚に追加
/206ページ
そういえば、名前言ってなかったな…。
「俺は赤澤聡。聡って呼んでくれ。」
「聡君か…。聡君はどうしてこの学校に?」
こうして名前を呼ばれるとドキドキするな。
「那奈と同じ理由だよ。だけど、この学校に入学できるとは思ってなかった。」
「どうして?」
大きな瞳をクリクリさせてそう聞くをする彼女。吸い込まれそうなほど澄んでいた。
「統一模試でもC判定だったし、試験も不調だったしな…。」
「だけど、しっかり入学できてるよ?」
そうか、彼女は理由を知らないんだな。当たり前だよな。
.
最初のコメントを投稿しよう!