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俺がそう聞くと、紫は少し考えてから俺の問いに答えてくれた。
紫「隠してもいずれ分かる事だし、結論から言うわね。記憶が無いのは貴方が妖怪化してたからよ」
なんかとんでもない事をサラリと言いやがりました。
湊「えっと、俺が妖怪化して…た?」
紫「そうよ。詳しく説明すれば、貴方はスキマの中に充満していた私の妖気に当てられて身体に眠っていた妖怪の血が目覚めて妖怪化したのよ。調べてみたら四分の一程度だけど貴方に妖怪の…それも吸血鬼の血が流れていたのよ」
ジーザス。まさか俺に妖怪の血が流れていたとは。しかも吸血鬼かぁ………あははw。
紫「だから貴方をあっちの世界に帰せなくなったの。だから貴方にはここで暮らしてもらうことになるのだけれど……って聞いてる?」
湊「へ?あ、すみません。感動してて聞いてませんでした」
一応頭を下げておく。
紫「まったく、何に感動してたのかしら?」
湊「勿論、自分に吸血鬼の血が流れていた事にです」
紫「あら、怖くないのかしら。人ならざる者の血が混じっている事が」
湊「全然。むしろ普通じゃないことに感謝だ。幻想郷(ここ)で暮らせるんだからな!(笑顔)」
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