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そのまま、入り江で一日を過ごした。
敵を見つけては、隙をみて接近討伐。
疲れたら、崖の出来るだけ奥まった窪みで壁を背にしてキャンプを張った。
正直言って、安全にキャンプを張れる場所はまったくと言っていいほど無かった。
ただ、だだっ広いところで寝込みを囲まれて急襲されれば、何人かが寝たままの状態で全員オシャカだから、それを防ぐ必要があった。
幸いカニは、それほど獰猛に襲ってくる質ではなかったらしく、なんとか一日を生き延びることができた。
そろそろ、先に進むか…
水辺からは外へ出られない。
目の高さより水面の高いところに入っていくと、ダメージを受けてしまう。
入り江の奥には大きな滝があるが、こちらも上れそうにない。
一方、周囲をとり囲む崖は高く聳え、中央付近に見えるドアだけが、唯一の脱出口らしかった。
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