お仕事 珍道中

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  そんな ある日   事務所で書類作成してると 一通の電話が鳴った。     ―プルルルル プルル   「はい。大翔建設です。」   電話の相手は 現場監督やった。   やたらと焦ってる監督   微妙に伝わる緊迫感          『中川遼君が   大怪我をしました』           「中川遼が  大怪我ですか?」   私は社長に伝わる様に ワザと要点を復唱した。     社長は立ち上がり 私に近づく。     それを確認した後     私は監督に 近くに翔太が居ないか聞き 電話を代わってもらった。       『もし?』   「あ 翔太?  何があったん?」   『お~…  とりあえず右手が血だらけ』   「止まらんの?」   『タオル巻いて止血しとる』     「もっかい聞くけど…  何があったん?」               『 猫に引っ掻かれた 』
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