四季神学園高等部

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もう何度負けたのだろう…外は暗くなり、他の部活動はとっくに活動を停止いるのに… 「あの…もう十時何ですけど…?」 「まだよ!あの一敗は私の未熟さ故に起こった出来事、その未熟さを克服するまで終われないの!」 「あの…要さん」 「だから気をつけてって言ったのに」 「いや…こうなるとは思いもしませんでした」 「でも、さすがに可哀想だから助けてあげる」 そう言って椅子から立ち上がり、恵莉の所へと向かう 「恵莉、こんな遅くまでゲームしてる所をおじいちゃんに見つかってしまったら、多分二度と此処でゲームが出来なくなるの?解るわよね?」 「…うん」 「続きはまた明日」 「分かった…」 「それじゃあ帰りましょ?」 「ふぅ…」 「三船君?」 「はい?」 「瑠衣をおんぶしてくれる?」 「起こさないんですか?」 「瑠衣は一度寝たら自分で起きるまで、起こしてはいけないのよ」 「もし、お越したら?」 「それはまだ内緒」 「そうですか…」 そして、俺達は部室を後にした
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