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帰り道、暗くなって来た頃。鴉が電柱に止まって鳴いていた。私を笑うかのように。
「ぷっ…クロウさんそっくりだぁ!」
笑っていると後ろからオートバイと人の走る音がだんだん聞こえて誰かが叫んでいた。
「ひったくりだー!!!ソイツ捕まえてくれー!!!」
「えっ?」
ブーンと振り向いた時にはもうオートバイは私を追い越していた。
オートバイが通りすぎると上に何か黒い影が飛んでいた。
「な…なにあれっ!?」
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