青い香水

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「隣、座る?」 「うん。」 「じゃあ、注文してきなよ。席はとっとくからさ。」 言われた通り、俺はレジに向かう。テキトーにサンドイッチを取り、テキトーにコーヒーを頼む。 注文した品を受け取り、柊斗が待つ席へ戻る。 トレイをテーブルに置き、椅子に座った。 「どう?ホストの仕事。大変っしょ。」 柊斗に聞かれる。 「そうだね…でも、楽しいかも。」 未知なる世界を探検している気分ではある。 「でもピンドン一気とかスゲーね。あれ多分、フレイムの伝説のひとつになると思うよ。」 それを改めて聞かされると、張本人としてはスゲー恥ずかしいです。 「あれは…自分でも調子乗りすぎたと思う。」 ため息混じりに呟くと、柊斗はハハッと笑った。 「でも俺、幸村は人気ホストになると思うよ。」 「そうかなあ。人気ホストとかは、あまり自信ないなー。」 俺はコーヒーを一口すすった。 サンドイッチを食べるタイミングが掴めない。 「あ、それ食べなよ。空きっ腹でキャッチは辛いからさ。」 「うん。一個いる?」 「や、食べたばっかりだからいーよ。」 柊斗のお言葉に甘えて、サンドイッチにかぶりつく。 「俺、美容師の専門学校に通ってるんだ。今度幸村にスタイリング教えてあげるよ。」 それはありがたい。 「うん、頼むよ。柊斗のヘアスタイルかっこいいもんね。」 「年内にはマスターしてよ。俺、そろそろホスト上がると思うから。」
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