目覚め

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覚醒して一番最初の情報は、音だった。 パタパタと忙しそうな速さで、あるいはのんびりとした歩調で、複数の足音が行ったりきたりしている。 同時に、近くに誰かがいる気配。 ゆっくりと目を開けた途端、飛び込んできたのは真っ白い天井。 壁も電気も一面真っ白な見慣れない部屋は、独特の雰囲気を持っている。 すぐ側の誰かが、息を飲む気配がした。 「…**さん!!**さん、気がついたんですかっ!?」 大きな瞳が、驚きに見開かれている。 誰だろう。 …っていうか、**って誰? 第一、俺の名前は――… ……あれ――? 俺の名前は…… ――何だ……?
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