初めての戦場――執事系編

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「まあ、概要はそうね。戦況次第で変わるけど。それじゃあ、出発は三日後の明朝よ。しっかり準備しとくのよ」 「あ、ちょい待って。セシルも連れてっていい? あいついないと俺都合悪いんだよね」 「亜希……セシルなんか連れてってどうするつもりよ。戦いに参加させる訳?」 「いんや、あいつにゃいてもらうだけでいい。それにあいつはちょっとやそっとじゃ死なねーよ」 「……ふう。いいわ、連れて来なさい。安全は保証しないけど」 「お、マジ? サンキューアミリア」  とりあえず話はこれで終わりよ、と言われて俺とアスカはアミリアの部屋を出た。アスカは最後までアミリアに危ないだの行かない方がいいだの言っていたが、渋々といった感じに頷いていた。  それにしてもあの地図……ヨーロッパにそっくりだったな。まあ、そっくりってだけで同じとは限らねーけど。  というかクライム王国ってでかかったんだな。ヨーロッパのほとんどが領土じゃん。んで、ラーミアは王国の隣で、地球的な地図で言うところの『聖地エルサレム』が領土に入ってんだな。さすが宗教国家。  つってもこの世界じゃあそこが聖地かどうかなんてわからんけど。まあいっか、そんなこと。別に俺はキリスト教徒でもイスラム教徒でもないし。  
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