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まあ、やっぱ王女だからたけー技術には興味あるんだろ。しかも今は戦争中だ。相手より有利になるには技術は必要不可欠だからな。
「いつか見せてやるよ」
「ホントに!?」
そんな感じに馬車は進んでいった。
そんなこんなでオビニオンの砦に着いたわけだ。
道中は別段何もなかったっつーかアミリアが五月蝿かった。あと新発見でセシルが乗り物に弱いことがわかった。アスカは放置。なんか近寄りがたかった。
オビニオンの砦は森を出た直ぐの所にあった。堅牢な石造りの巨大な建物で、なんか横に広い。
砦の周りには兵士と思わしき人がうじゃうじゃいて微妙にキモかった。
「亜希君……ダメだよ、キモいとか思っちゃ」
「なんで俺の考えがわかんだよ!?」
実はテメーがエスパーなんじゃねーのか!?
そうセシルに言ったら、
「亜希君呟いてたよ。『キモっ』って」
とか言われた。
「なん……だと……!?」
思わずブリーチ的な驚きが出る。
……と、そんなやり取りをセシルとしていると後ろからアミリアが近付いてきた。
「アンタらなにやってんのよ。せっかく兵隊の皆が迎えに来てるんだからさっさと行くわよ」
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