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「私が買ってあげたんだよ。」
短い茶髪の女が言った。顔立ちは西洋人のようだが。
「えっ―と……?」
カクは名前が出てこないようだ。女はわかってるかのように、自己紹介した。
「はじめまして、カクさん。私はリンクリア・ローヤル。リンって呼んで。」
「ああ、はじめまして。」
「この中じゃ、お姉さんみたいな存在ね。」
ニカルやルカ、アリスを見てそういった。
カクは疑問をぶつけた。
「日本に来たことがあるのか?」
「日本に?ええ。」
カクは、一瞬考えた。
なぜ、日本に連れてこられたのか?
「おい!! アリス!! 」
はしゃいでいるアリスと双子は聞いてなかった。行き交う日本人を見ては不思議なことばかり。
「「すごいよ、黒髪ばっかりだ。」」
「あ!! みてみて!! あの髪型すごい!! 」
日本人を見ては指を差し、大笑いしながら盛り上がっていた。
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