prologue

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僕は暗闇の中を走る ひたすら走る 背後に迫る影から逃れようと、息を切らして走る けれども僕は知っている 逃げ切る事など出来ない事を 逃れる術が見つからない事を 最後に、必ず血が流れる事を この身体が冷たい(ムクロ)と変り果てる事を 僕は知っているのだ それでも僕はひた走る だって、僕の心臓は動いているから
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