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「・・・・。」
あれ?
私、勝手に勘違いしてたかも?今更ながらよくみれば、美人さん・・・
「男!?」
美人さんの顔が歪む。
「お前、世を女と思ったのか?」
嫌そうな顔。
だってしょうがないじゃない。顔が綺麗すぎて、むさ苦しい男だなんて思いもしなかったのだ。
呆気にとられる私を見て美人さんは不機嫌な声を出した。
「世が女ではないとベットの上でたっぷりと分からせてやろう。」
ぎゃ~~~~っっ
突然何ということを!?
嫌だ!
お断りします!!
青くなる私を見て美人さんは笑う。
「世の前では全ての女が何も言わずとも股を開くものを、お前は世の色香に惑わされることなく嫌がるのだな。くくくっ。益々興味深い。」
興味持ってくれなくて結構です!
ってか皆、簡単に股を開かないように!!
バタバタと暴れる私をものともせず、ジグは私を別室に運ぶと侍女達を呼んだ。
「これを世の側におく。」
侍女達が驚き息を飲む。
「阻喪の無いように。」
それだけ言うとジグは部屋を出て行った。
私は放置?
ぅお~いっ、これから私はどうすれば??
固まる侍女達を前に私は一人途方にくれるのだった。
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