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まぁ全て想像なんだけどね。
目の前の貴族は青ざめて小刻みに痙攣している。
ブツブツと謝罪の言葉を口にしているが声がかすれて聞き取れない。
・・・聞こえても無視だが。
憮然と冷めてしまった紅茶を飲んでいると、老人が何やら指示を出し外に控えていた騎士達が貴族を連行していく。
さようなら。
二度と会いたくないものだ。
さて。
部屋に残った老人に椅子を勧める。ハルクとハルアにはお茶の用意をと席を外させた。
「お初にお目にかかります。ベルク・アイシヤと申します。」
老人は優雅に自己紹介をした。
「私は---」
「全ては大王様より。」
じゃあ話は早いわね?
ジグが何を考えているのか分からないけど私に何をさせたいのか?
「全てはこの国の為に。」
ベルク卿は微笑んだ。
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