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その昔、私はアメージング国の城内で暮らしていたことがある。
今の国王が代替わりする時に。だからクリスやルカイヤと面識があるのだ。ともに私腹を肥やす貴族を一掃するために。
「普通なら国の内情に魔女は関わらない。」
でも、私は手を貸した。
馬鹿な貴族が隣国と戦争を始めたから。
豊な領土を欲して。
または、高騰する食料を買い占め高額で売りさばく為に。他にも様々な身勝手な思想で平民を追い詰め、その命を蔑ろにしていた貴族達。
・・・残念なことに前国王は薬を使われ人形と化していた。
幼い王子は人質とされ、邪魔な他国から嫁いだ王妃は城の地下牢に罪人として繋がれていた。
私は前国王の弟王を後押しして貴族どもから国土を取り返した。長い年月がかかったが今では当時の混乱が嘘の用に平和だ。
現在は弟王が仮の国主となり王子が成人した後に王位を受け渡すことになっている。
「それで?」
今だ回復せず地に伏せたルカイヤを足蹴りにしながら私は説明を求める。
あまつさえ、国を昏倒より救う為に手を貸した私に感謝すれども子供を連れ去られるいわれはない。
国が再び乱れていると言う話しは聞かないし魔女に喧嘩を売って何がしたいのか?
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