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「夢幻城ですか………」
女の人は少し黙ってしまった。
「一応、前あった場所ならわかりますけど……」
「前あった場所?」
「はい。今、夢幻城は存在しないのです。」
「え?」
夢幻城が存在しない?
「あなたを助けたよりちょっと前に、夢幻城から光がでて、消えてしまいました。」
おそらく、転送魔法だろう。夢幻城ごと吹き飛ばしたんだ。
「夢幻城が………。なら、夢幻城が前あった場所はどの辺ですか?」
「どの辺かは忘れましたが、そう遠くないところに………」
「そうですか。」
なら、そんなにはとばされてないはずだ。
「まずはソウルたちを探すか……」
綾人は立ち上がった。
「行くのですか?」
「はい。」
「あ、あのぅ………」
なんだかメイは恥ずかしがっている。
「も、もしよかったら……私を………『ルクソール』まで連れていってくれませんか………?」
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