はぐれの里 『カラクリ』

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門をくぐると、そこには森が広がっていた。 「とりあえず道にそって歩くか……。」 綾人はゆっくりと歩き始めた。 ――――――10分後 「つい……た………?」 綾人は出口まですぐについてしまった。 何の障害もなく……。 「おかしい……。聞いていた話と全然違う。……………あれ?」 綾人は出口の前に倒れている人をみつけた。 「大丈夫ですか?」 「……………あんなに……………強い奴が……………」 バタ 何か言い終わる前に人は気を失ってしまった。 「………」 いや、死んだのか……。 「誰かにやられたのか……。」 綾人はその死んだ男を背負って村に戻った。 ―――――――10分後 綾人は近くにいた女の人に話しかけた。 「あの……この人を弔ってくれませんか……。」 「えっ。………バート様?」 どうやらこの男はバートというらしい。 「出口で倒れていたんです。そのあと………」 「わかったわ……。ありがとう。」 「………」 「出口に待たせてるんじゃないの?」 「は、はい……。」 「あとは私に任せて、メイのところに行きなさい。……本当にありがとうね。」 「……」 そして綾人は出口に向かった。
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