宝石

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そこは なんの変鉄もない タンスと布団、そして妹が寝ている狭い部屋 勿論、自分の部屋だ いつもと違うのはただ一つ 手の中に不思議な感触を感じ、 開いてみると そこには 大きく、変わった形の ダイヤモンドがあった (託すものって…まさか… 光 「これが一体なんなのか そこまで言えっての…」 訳が分からなく、 頭をかきむしると 隣に眠っていた妹のリナが起きた リナ 「お兄ちゃん…どうしたの?」 光 「これ、なんだと思う?」 妹に聞いたところで 分かる筈もない リナ 「大きな石だね」 光 「石は石だけど、これは宝石な。親父がくれたみたいなんだ」 リナ 「お父さんのお話にもそんな感じの出たよ」 光 「童話だろ?」 親父は ガルスという名前で ちょっとした有名な童話作家だ 孤児だった俺達を拾ってくれた恩人でもある が、 奇天烈な人で… というか迷惑な人で… 死んでまでこんな得体のしれないものを残していく
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