ひび割れた心

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「いー天気♪今日は何だか気分がいいな♪」 今日は、夏休みを終え、始業式!! 高校の夏休みって、本当に短い。学校とかめんどいし。でも、友達と会えるのはすっごく楽しみ♪入学初日、クラスに仲のいい人がおらず友達ができるか不安だった。 けど、今ではクラスのほとんどの人と仲良くなれて、楽しい学校生活、夏休みを送ることができた。そんな友達の中でも、特に仲がいいのが…… 「麗香~♪おっはよぅ!」 「瑠璃♪おはよっ」 赤橋 麗香。高校に入ってできた、1番の友達で今ではわたしの大親友!けど、1つだけ嫌だなぁ~って思うことがあって……その原因が…… 「あっ晶!おはよ♪」 「おっす!」 こいつ……水谷 晶くん。麗香は晶くんのことが好きらしくて、猛アタック! 「白山、はよっ」 「おはよ……」 わたしは麗香の手を引っ張って教室に向かう。 「もーうっ。相変わらず、瑠璃は晶に冷たいんだからぁ」 「だって……麗香、晶くんとばっか話すんだもん……」 「瑠璃……本っっっ当かわいいんだからぁ♪」 麗香はわたしをぎゅうっと抱きしめる。 「大丈夫!もし何かあってもわたしの1番は瑠璃だからねっ♪」 「本当~?」 「はい、疑わない!約束♪」 「うんっ♪」 このときのわたしは、約束なんて浅くて、儚いことをまだ知らなかった……―― 「今日は早めに学校きちゃったな……」 教室に入ると、晶くんがいた。 「あっはよっ」 「おはよ」 わたしは自分の席に着く。 「なぁ、白山……」 「ん?何?」 「放課後話したいことあるから、屋上に来てほしいんだけど……」 「え……?何で?」 「何でって……その……」 晶くんの顔がどんどん赤くなっていく。 何か面倒くさそうだからいいや。 「わかった……。じゃ放課後ね」 「おうっ!ありがと!」 何であんな嬉しそうなんだ? 「瑠ー璃っ♪」 「うわぁっ!」 麗香がいきなり抱きついてきた。 「そんなびっくりしなくてもぉ~」 「あはは。ごめん、ごめん!」 「ところで、晶と何話してたの?」 「えっあぁ……あいさつしただけだよ」 放課後のことしゃべんないほういいよね。 どんな内容かわかんないし、明日にでも話せばいっか。
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