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でも、晶くんの話したいことって何だろう?
放課後に、しかもわざわざ屋上なんかで。
何か照れてる風だった……顔赤かった……もしかして、告白……?
いやいやいやいや!!
それはありえない!!てか、あったらめちゃ困るし!!
…………
………………あっ!!
わたしにじゃなくて、麗香にだったりして……?
まだこっちのほうありえる!うんうん!きっとそうなんだ!
はぁ~まじ一安心♪
『実は俺……麗香のことが好きだったんだ!だから協力してくれないか?』
みたいな!協力するするぅ~♪
へへっ放課後が楽しみだな♪
「瑠璃~。みんなでカラオケ行かない?!」
カラオケ!?行きたい!……けど……
「ごめん!今日は用事あんだ!また誘って」
「そっかぁ~残念……じゃね瑠璃ぃ」
「うん!また明日♪」
わたしはダッシュで屋上に向かった。
「あっ……」
晶くんはもう来ていた。
「来てくれたんだっ……よかったぁ~」
晶くんから安堵の声が漏れる。
そんなに麗香のこと協力してほしいんだ。
わたしはもう、晶くんの話は麗香のことだと思い込んでいた。
「えっとさ……すんげぇ唐突なんだけどさ……」
「うん……」
「好きなんだ!」
おおっ!!
「白山のことがっ!!」
……………………ん?
晶くん……わたしに……告白したの!!?
「なっなっ何で……?」
動揺を隠しきれない。
「何でって……白山がいろんな人に優しく接してるのを見て、いい子なんだなぁって思って……。あと、見た目はおとなしそうなのに、しゃべると明るくて……そんなとこがかわいいなぁって……」
「……ごめんなさい!!」
「え?」
「わたし、晶くんのことどうとも思ってないから!……だから、忘れて!それじゃっ!!」
「あっ白山!」
わたしは屋上を飛び出した。
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