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「その時の友達に相談したら『付き合うだけ付き合ってみれば』って。『付き合ってる間に好きになるかもしんないし、ここでフって気まずい関係になるのは嫌じゃない?』って言われて、そうだよなーって。恋愛対象としては見たことなかったけど、友達としては大好きだったもん」
「うんうん。いわゆる、友達以上恋人未満ってやつ?」
「まぁー……そんな感じ?」
「そっか。瑠璃にも早く好きな人できるといいねっ」
「え~。いらないよっ。麗香がいれば♪」
わたしは麗香に抱きつく。
「まじ?嬉しい~♪」
この時は、好きな人なんていらないって本気で思ってたし、てかできないだろって思ってた。
そんな考え方をしてたわたしだったのに、不思議……
今ではあなたを必死に想ってる。
恋っていつ起こるかわからない。
恋は……不思議な不思議な魔法みたい……――
昨日は楽しかったなぁ~♪
麗香ん家の両親は仕事があって遅くなるっていうから、11時くらい?まで、長居してしまった。
わたしの両親は毎日帰りが遅くて、その上朝も早い。帰ってくるのは、わたしが寝た後。
仕事に行くのは、わたしが起きる前。
結構慣れてきたものの、やっぱり少し寂しい。
でも、わたしはお母さんもお父さんも大好き!なかなか家では会わないけど、2人ともわたしのことを心配して1日に10件以上メールがくる。
“気をつけていってらっしゃい”とか。
“勉強頑張ってるか?”とか。
友達は親からメールくるのうざがってたけど、わたしにとってはとても嬉しいことなんだ。
わたしは教室に入り、さっそく麗香のもとに寄る。
「おっはよぉ~麗香!」
「おっはよ♪瑠璃。昨日はグチ聞いてくれて、あんがとねっ」
「当たり前だし。いつでも聞くよっ」
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