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俺は数え終わってようやく走りだした。 足には少し自信があった。 少なくともアイツよりは……。 「うんうん、それで」 「アイツが逃げていった方に向かったら曲がり角だったんだ。そして、夕日に人影が走って動いているのが奥の壁に映ったんだ」 「決まりじゃん」 「ああ、俺もアイツだと思ったよ……でも」
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