楽しい夏休み

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外側から後部座席のドアを開けながら、笑っていない目が『命が惜しければ、無駄な抵抗は止めな…。』と、圧力を掛けてきます。 そして、無言のまま顎で『大人しく降りろ…。』と、指図しています。 車を降りた瞬間、また僕の耳はガッツリ捻り上げられ戦意喪失です(笑) さすがの僕でも「グハゥアッ⁉」と、訳のわからない悲鳴が漏れてしまいました。 まぁ、これが2号だったならば、漏れていたのは間違いなく別のモノだったでしょう。 アイツの事だから、きっと涙とヨダレと鼻水と、ついでにオシッコも漏れていたに違いない……プププププププ……… 2号の悲惨な状態を想像して少し満足しましたが、この状況に変化はなく、耳を掴まれたままエレベーターに押し込まれました。  
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