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それから俺は、神界の書類に内容を見ずに採用印を押しまくり、なんとか書類を片付けた。
「わふー、終わったぜ」
「また内容見ずに採用印押しまくったんですか?」
当たり前だバーロー。どうせ最初の一枚以外は回覧板と犬の散歩ルートとかそんなもんしかねぇよ。
「後は人間の願い事を聞いて終わりだな」
「そうですね」
天使ちゃんが相づちを打った後、俺はボロっちいテレビに電源をつけた。
このボロいブラウン管テレビ、実は人間やその他諸々の願い事を聞けるというハイクオリティー設定のテレビなのだ。俺が某発明王の霊魂に無理矢理作らせた。商品名『願い事聞けちゃう~の?』天使ちゃん命名。ネーミングセンスは最悪だな。
「神様、この人なんてどうですか?」
天使ちゃんが画面の一部に指を差す。
「まぁ、いいんじゃね?早く聞いて終わらせようぜ」
俺が適当に返すと、天使ちゃんはリモコンをいじくると画面に中年太りしたオッサンがドアップでテレビに映る。キメェ。やがてテレビから音声が聞こえてくる。これが願い事なのだ。
その願い事とは……、
『神様、お願いします!女子高生のパンティーを下さい!!』
「おい、天使ちゃん。何でコイツを選んだ?」
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