神様がプライベートを晒すようです

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まったく、神になんつー事をお願いしてんだよ。この中年ピザ野郎が。勢い余って、頭の上にサンダーボルト落としたくなるわ。 「すいません…」 さすがの天使ちゃんもこれには反省しているようだ。 「まぁいいや。聞くだけ聞いたし。今日の仕事は終了。乙」 そういって俺はポケットからPSPを取り出す。 「神様って、いつも願い事を聞くだけ聞いて叶えようとしないですよね…。」 「バーロー。俺達、神界の住人が人間界に関与するだけで世界の均衡やらなんやら崩れちまうんだぞ。願い事なんて叶えたら神界から通報されるぞ」 さっきのオッサンの願い事はそれ以前の問題だけどな。 「じゃあ、私達は何の為に……」 天使ちゃんが口ごもる。 「そういえば天使ちゃんはまだ天使になって一歳だもんな」 一歳なのにそのナイスなボディー。将来が有望スグル。俺は話を続ける。 「俺達の仕事は神界の書類管理と生き物共が禁忌に触れないように見守ること。だからただ見てればいいの」 「禁忌って何ですか?」 天使ちゃん質問しないで。説明メンドイ。俺は嫌々ながら質問に答える事にした。 「禁忌っていうのは人間界、神界、地獄界でやってはいけない事。例えば存在してはいけない物を作ったり、環境を無視して進化する事だな」 「禁忌ってそんなに悪い事なんですか?」 本気で言ってんのか?この馬鹿天使。 「いいか?もし禁忌を犯した奴がいたら、最低一種の生物がいなくなる。食物連鎖でな。一種いなくなるだけでトライアングルで出来てた均衡が崩れちまう可能性がある。だから俺達が見守る必要があるんだ」 うわぁ……、ガチレス恥ずかしぃいいいいいいいいいいいいい!! 「もし禁忌が起きたらどうするんですか?」 質問くでぇええええええええ!!俺は自分の感情に負けそうになりながも質問を返す。 「そういう時は人間に神界の武器や力を貸して禁忌を倒させる。昔のヤマタノオロチもそれで倒したし。ようは人頼みです」 「へぇ~」 やっと納得したか。これでモンハンできる。
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