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「あら?貴女知らないの?しっぽは最高の出汁が取れるのよ。でも一度切ると10日待たなきゃ次が生えてこないし、チェシャ猫はこの一匹しかいないから早い者勝ちなの」
「あなたは…」
恐る恐る声をかけてみる
下手に対応して私まで捌かれたらたまらない
「?私?…ごめんね自己紹介がまだだったね、私はミカすけ。そこの居酒屋切り盛りしてます」
「はぁ…」
「オーナーは別にいるんだけどね!いつでも寄ってね」
「はぁ」
テキパキと手際よくしっぽを処理していた女性は自己紹介を終えると爽やかに手を振り行ってしまった
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