『童の唄』

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世界は流麗なる調べを奏で けれど 遥か彼方 空は今日も大粒の涙を落とす 疲れた顔して歩く人 喜びは些細な瞬間に 幸せとはなんぞやと 童が唄う 風は密やかに揺らし 仄かな夢をみせたのでしょう 愛でし月は闇の中 裸足の下は吹き溜まり 流すほどに縺れる明日 耳に残るは 童の唄
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