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無力化か…忌々しい!
「技人と分かっていれば当然対処するでしょ!
馬鹿ですねぇ。
さて…コウゲンさん今一度聞きます。
侵入者を…渡してください」
「誰が…―」
「あ!そういえばこれを見せるべきでした」
わざとらしくコウゲンの言葉を遮りコウゲン達の前に持ってきたのは縛られたウェンディだった。
それには二人とも目を丸くした。
「テメェェェェェェェェェェ!!」
先に動いたのはコウゲン。
殴り掛かろうするが男の部下達が抑え込まれた。
「物わかりが良い方だと…
さて、どうしますか?」
脅迫による選択…
しかし、実際は選択などなく一方的な要求。
人質がいる以上飲まざるおえない。
「ぐっ…」
「……何を迷ってる。
さっさとしろ」
そう言ってクロナは自ら前に出た。
「お…おい!」
「物を大切にしろというが貴様はウェンディを大切にしろ」
「素晴らしい!君の判断は利口だ!」
男は再び嫌味たらしく拍手を送った。
「ウェンディを解放しろ」
「いいでしょう」
指を鳴らすと男の部下はウェンディを解放した。
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