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クロナは辺りを見渡し口を開いた。
「ここの区画だけ随分ショボくれてるな」
辺りにはハイテクでゴツい機械が揃っている。
「剣は全部打って造るんだよ。
そういいやぁテメェの武器変わった武器だったな」
刀…
見た事がない人には曲がった剣と偏見を持つだろう。
だが、手に取ってみれば実に斬るに優れた武器なのだ。
「刀というらしい」
「テメェの持ってる奴は良い。壊すなよ」
そう一言添えると真っ赤に燃える釜に鉄を入れ込んだ。
「…手間がかかりそうだな」
「まぁな。だからこそ魂を込める!」
「貴様の事は理解出来ん…だが気にはなる」
クロナの中で解決されないモヤモヤ感。
斬る事も壊す事も出来ず胸の中で纏わりつく。
「……その武器はいつから使ってる?」
「さぁな」
「恐らく長いだろう…
物を長く使ってるとそれに愛着が湧く。
それと魂を込めると同じ事でもある」
「……貴様に聞くのはお門違いだろうが一度負けた相手に勝つにはどうしたらいい?」
ふとクロナはコウゲンに助言を求めた。
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