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「さて武器、工具全部没収ぅ!!
それと他の技人も確保しろ」
「貴様ぁぁ!!」
クロナは既に無力化され抗えない。
これほどまで俺は無力なのか…
何一つ掴まえていられない…
母親を無くした日から復讐を糧に強さを求めた…
だがそれでも手からすり抜けていく……
「班長!コイツはどうします」
見せたのはコウゲンが造ったクロナの刀。
「なんだそのボロボロの剣は?」
「それに触るな!!」
「あぁなるほど!」
男は何か感づいたのかドロッとした笑顔を見せた瞬間、刀を破壊した。
――――…
ねぇ、クロナ。
誰だ貴様は!
それにここは?
クロナが気づいた時には月明かりで輝く湖がある場所に来ていた。
湖のまん中には自分に似たような男。
僕は…もう一人の君さ
…という事はここは俺の意識の中か…
正解~♪
貴様がもう一人の俺なら何を考えているか分かるだろう?
クロナはもう一人の自分を睨み付け早速要求しだした。
分かるよ。
力を欲している
…でも…
守れる力だ。
破壊とは全く相容れない力だね
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