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とりあえずミハル母を家に上げて、冷蔵庫からペットボトルのお茶を出す。
ああ、これぐらいの用意はしておいてよかった! 偶然だけど! 買っててよかった伊藤園!
それを二人分コップに注いでテーブルに置いた。
「あの、それでおばさんはどうしてここに……」
「ミハルの事は、ご存じなんですよね? あの子から聞いたんです」
……やっぱり。
ミハルは、覚えててくれてたんだ。
それでも本人じゃなくてお母さんが一人で来たってことは、どういうことなんだろう……
「実はあの子、2ヶ月前に交通事故に遭いまして……暫く意識不明だったんです」
「じ、事故っ!?」
それで魂がスッポ抜けちゃったわけか。
まだ若いのに大変な経験をしたもんだ。
「その間、ここにいたんだ、って……」
「それが謎なんですけど、なんでここだったんでしょう……俺、それまでミハル……さん、とは接点も何もなかったんですが」
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