独り暮らしと同居人

ヒトリ暮らしと解答編

　
さて、あくる日の昼下がり。

善は急げと思ったが、俺の生活リズムは乱れ切っていて起床時間は見事に昼前だった。

それから用意したりなんだりしたらとっくにお日様有頂天だよ、暑いっつの。

チャリで行ける距離だからそれで行こう、と意気込んで愛車を出したものの、この炎天下の中自転車を漕ぐのは拷問に近い。

自転車ってスポーツなんだぜ？　トライアスロンとか競輪とかあるじゃんよ。

病院いく前からこんな汗だくでいいのかなー俺、なんて熱に浮かされてぼんやりした頭で半ば他人事のように思いながら、道中のコンビニで差し入れ……というか見舞い品を買っていく。

この暑さにやられてアイスが溶けないようにと、病院の近くのコンビニを探したために余計な時間を喰ってしまった。

くそ、こんなことなら最初からきっちり地図を調べておけばよかった……

そうしてどうにか足を踏み入れることの叶った病院で、コンビニ袋片手に汗だくの俺はどう見ても場違いです本当にありがとうございました。

一応汗をかくことを想定してタオルとか持ってきたけども、それを首からひっかけていることで怪しさが倍増している気がしてならない。