ひとり暮らしと、ふたり

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  「そっかー。じゃああとはリハビリして元の生活に戻れたら、ミハル的には大団円ってわけだな」 「うんうん。マモにぃともこうして会って話せたしね! 本当、よかった。退院できたらあたしがそっち遊びにいってもいい?」 そう言ってあどけなく笑っているが、『生き霊になってる間に出会いました☆』なんて、出会いとしては奇天烈すぎる。 普通に俺を『知り合い』としてカウントしてくれているであろうミハルには言いづらいが……変な関係すぎるだろ、俺達。 これから一対一の人間同士として普通に会ってもいいのか……? いや、悪くはないと思うけど。 「俺はいいけど……お前はいいの? お前を弄り倒したりお前の前で脱ぎかけたりした男でも」 「え? そんなのもう……一か月も過ごしてたんだしもはや家族みたいなもんじゃん。気にしないし」 ぶっちゃけ『相手は死人だから』と思っていたから俺もああいう行動をとっていたわけであって…… まさか実は生きてました、しかも会えましたなんて展開になるとは予想してなかったんだよ。 くそ……あの一ヶ月間を過ごす前の俺にアドバイスできるものならしてやりたい気分だぜ…… 「とにかく! あたしはリハビリがんばる。もうちょっとで退院できそうなの。で、マモにぃは部屋の掃除がんばる!」 「えー、やだー、落ち着かなーい」 「今度は生身の女の子をあげるんだからね!? ちゃんとしておいてくれなかったら玄関で立ち話……なんてやだよ!?」 前言撤回、微妙にわがままな所は変わってねーよコイツ。  
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