27人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
そんな俺は今も全裸です。
だってまだ暑いんだもん。
暦の上では秋? 知るかよそんなん。
暑かったら夏なんだよ。今だって夏休みだしな。
んで、寒かったら冬なんだよ。……秋どこ?
そんな季節論は置いておいて……
あの日からさらに鍛え上げられた早着衣スキルは、レベルで言うところの5ぐらいは上がったと思う。
人が来たってお待たせしないで即対応できる。
だから俺は平然と全裸で一人暮らしの砦の中、自由にいられるというわけだ。
で、こういうことを言うのは大抵フラグなんですよね。
ぴんぽーん……ほらきた。
ネットで買った漫画かなー、明日届くかと思ったら今日届きましたっていうのはamazonにはよくあること。
スキルレベル6くらいの早着衣を済ませ、印鑑を持って玄関のドアを開く。
「はーいぐぇらばっ!?」
「うわぁぁん! 久々マモにぃ会いたかったよぉぉっ!」
あのとき食らったのとは反対の方向から食らったボディブロー。
あのときと同じように感じた確かな衝撃と重みと、そして唯一の違い……体温。
最初のコメントを投稿しよう!